8月17日のこと

8月17日

朝、起きてメイの様子を見に行く。

ママの近くで寝ている。いつも朝はお散歩行くよと言って起こさないと起きないメイ。

この日は体調も悪いので散歩には行かないとママと決めてました。

メイ、おはよう。と小声で言う。

メイはゴソゴソと動いて寝る場所を変えてました。

パパが支度を進めながら気が付くと別の場所で寝てます。

 

メイ。行ってくるね。

そう言いながら頭を撫でてあげました。

 

これがパパとメイの最後のお別れになりました。

 

会社で仕事しているとママから連絡。

「メイがやっぱり調子悪い。病院に連れていくから。」

 

上司にメイが調子悪いので帰宅するかもしれません。と伝える。

 

またママから連絡。

「心拍数、血圧は異常ないって。これから血液検査してもらう。」

 

またママから連絡。

血液検査の結果が異常値を示す真っ赤だって」

「帰れる?もう長くないみたい。家に連れて帰りますか?と聞かれた。

最後は自宅でってことだと思う。」

 

恥ずかしいと思うくらい会社で涙が出てきた。

急いで仕事を切り上げる準備をする。翌日も休むだろう。

仕事に穴はあけれない。そんなことを考えながら、泣きながら仕事をする。

ママに何度か連絡を取りながら。

 

お昼休みにやっと帰れるようになる。

 

ママに連絡する。これから帰るから。

「気を付けてね」

「だんだん冷たくなってきた」

そんな会話を繰り返す。

 

メイにありがとう。大好きだよ。って伝えてってお願いする。

 

泣きながら車を運転して帰る。

 

13時過ぎパパが自宅に帰る。

メイ。ただいま。パパ帰ってきたよ。

そう言いながらドアをあける。

 

パパ。間に合いませんでした。

メイは自宅についてからゆっくりと眠りについたそうです。

パパが会社から出るころにはもう眠りについていたようです。

 

パパ。今までだしたことのない大きな声をだして、泣きながら崩れおちました。

子供のように「いやだー。いやだって」そう叫びながら泣きました。

 

何故、朝抱っこしなかった。

何故、昨日夜メイの体調を理解してあげなかった。

何故、今日会社やすんで病院に一緒に行かなかった。

何故、すぐに帰宅しなかった。

何故

何故

何故

もう後悔することばかりでした。

でも、メイは帰ってきてくれません。

 

昨日まで元気だったので油断してしまいました。

いや元気だって思い込んでいただけで、メイは調子悪いって言ってたんです。

ただ、パパに大好き信号をだして、馬鹿な僕はその大好き信号を元気と誤解していた。

 

そのせいで、最後の。最後の大切な時間を逃してしまった。

もっと最後の時間を大切にすべきだった。

 

その後、メイの隣で寝ながら、最後のお話をしました。

 

メイがいてくれて楽しかったよ。幸せだったよ。

メイがパパの子で本当に良かった。ありがとう。

ゆっくり休んでね。

生まれ変わっても家族になってね。

※お別れの写真は僕たちだけの大切な思い出なのでどこにも載せてません。